飛行機を頻繁に利用する人がUSB-C搭載のAirPods Maxを購入すべきでない理由

Appleが今年初めにワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホンAirPods Maxのアップデート版を発表したとき、私はケースのデザイン変更、軽量化、ロスレスオーディオの実現など、待望のアップデートを期待していました。しかし、実際にはUSB-C充電（便利ではあるものの、驚くほどではない）と、新カラーバリエーションの追加が行われました。期待していたアップデートとは全く違いました。

Appleの祝祭に水を差すつもりはなく、アップデートされたAirPods Maxを完全に避けるべきだと言いたいわけではありません。多くの人にとって、USB-Cへの移行は、特にLightning搭載デバイスを人生の残りから完全に排除できた人にとっては、AirPods Maxを購入する唯一の理由かもしれません。

しかし、頻繁に飛行機に乗る方、あるいは飛行機に乗る人へのプレゼントを考えている方は、アップデートされたAirPods Maxは避けた方が良いと強く勧めます。少なくとも今のところは。その理由は以下のとおりです。

Bluetoothは、最終的にはすべての座席背面エンターテイメントシステムで利用できるようになるでしょう。一部のシステムでは、Auracastを利用してワイヤレスリスニングをさらに簡単に実現するかもしれません（Bluetoothペアリングは不要です）。しかし、それはまだ何年も先のことです。多くの旅行者にとって、ヘッドホンを3.5mmジャック（あるいは厄介なデュアルジャック）に接続するのはまだ一般的です。

初代Lightning搭載AirPods Maxには3.5mmアナログオーディオ入力ケーブルが付属していませんでしたが、Appleは35ドルのオプションアクセサリとして提供していました。残念ながら、アップデートされたUSB-C版AirPods Maxにはそのようなアクセサリはありません。言い換えれば、新しいAirPods MaxはBluetooth接続のみに対応しています。

Appleに連絡を取り、3.5mm-USB-Cケーブルの開発が進んでいるかどうかを確認してみました。Bowers & Wilkins、Master & Dynamic、SonosなどのUSB-Cヘッドホンには既にこのケーブルが付属しているので、まだ誰も開発していないような特殊な技術の話ではないはずです。この記事の公開時点では、まだ返答がありません。

朗報と言えるかどうかはさておき、USB-C接続のAirPods Maxを購入したとしても、機内エンターテイメントを楽しむ選択肢はまだあります。実は、Apple AirPodsやAirPods Proのユーザーが長年利用してきたのと同じ選択肢です。ポータブルBluetoothトランスミッターを購入し、機内持ち込み手荷物に入れて持ち込むのです。

Bluetoothトランスミッターは、電池駆動のドングルで、アナログソース（シートバックシステム、テレビのヘッドホンジャック、その他様々な機器の3.5mm出力など）に接続し、ペアリングしたワイヤレスイヤホンまたはヘッドホンに音声を送信します。一部のトランスミッターは、これらのデバイスを2台同時にペアリングできます。

ブラックフライデーのセールが近づいている今こそ、送信機を購入する良いタイミングかもしれないが、それは本題ではない。Apple のような会社から高価な主力ワイヤレスヘッドホンを購入するときに、送信機が必要になることはないはずだ。